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2019年2月25日発行 第022号

先月発行できずごめんなさい「へちま通信」です。

 

今年1月、エチオピアを旅した寺崎コーヒーの亮くんとLe Koppiの和光くんに話を聞きました。ちょっと手こずって遅くなりましたが、その内容を記事にしたのでぜひ読んでください。記事の中でも触れてますが、この記事だけで事足りるという感じでもなく、やはり本人たちから直接話しを聞いてほしいので、この記事はその前提みたいな内容をおさらいしてあります。
リンク先の記事も、この下に続くこのメルマガもちょっと長〜いですが、ぜひお暇なときにでもお付き合いくださいませ。

Ethiopia Report

まだ甲府盆地に夏の暑さが残る頃だったと思う。紅梅通りに面した寺崎コーヒーの店先で、店主の亮くんにエチオピアに行くことになったと教えてもらった。
「来年1月にノルディッ...

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ぜひこの記事を読んでから実際に寺崎の店先や、イベント出店しているときにLe Koppiのブースで、当人たちの口から話しをきいてみてください。
そして、この記事に2人の旅行記を加えて、また違うかたちにしてみたいとも思っています(できれば冊子的ななにか)。まだ先になるかもしれませんが、もっと大勢の皆さんに今回の旅のこととそこからどんなことを思ったのかを知ってもらえる機会も作りたいです。

ちょっと話がそれますが「いっぽんの鉛筆のむこうに」という本が、小学生の頃好きでした(前にもどこかで紹介したような)。福音館書店「月刊たくさんのふしぎ」の創刊号。小学生にとって身近な存在である鉛筆ができるまでの工程、それに携わる人々とその家族や生活を追った本でした。その後小学校の国語の教科書にも掲載されたようなので、記憶に残っている人もいるかもしれません。
スリランカのボガラ鉱山、地下300メートルで黒鉛を掘るポディマハッタヤさんは7人家族。長男のサマンタくんは9才で朝、豆のカレーを食べて6:45に学校へ出かける。夜ご飯もカレー。お父さんのことが大好きで、一緒にクリケットや歌をうたったりして遊ぶ。
そんなふうにアメリカのシエラ・ネバタ山脈で木こりとして働くダン・ランドレスさんや、切り出された丸太を運ぶトレーラー運転手のトニー・ゴンザレスさん(印象的な力こぶ!)、木材を日本まで運ぶコンテナ船でコック長として働くミグエル・アンヘル・シップさん(ヒゲメガネ!!)、港でコンテナを下ろす高橋清志さん、山形にある鉛筆工場で働く大河原美恵子さんや川崎で文房具店を営む佐藤きみのさんまでその人となりを紹介していきます。
どこの家にも転がっている鉛筆を作るために沢山の人が関わり、それぞれに思いをもって仕事に励み生活を営むことが綴られています。この本を読んでから鉛筆を見る目が少し変わり、大切に思うようになりました。そして世の中にはいろいろな人がいてたくさんの仕事があって、そのすべてがとても尊いものだということを知りました。

私たちが日々楽しんでいるおいしい一杯のコーヒーのむこうにも、たくさんの人が関わり、そこにたくさんの暮らしがあります。そのことに興味を持ち知ることで、おいしい一杯のコーヒーがより豊かなものになるんだと思います。同時に、その一杯の豊かさの恩恵は、そこに携わるすべての人のものでもあってほしいと思います。
そのために長い旅路の果てにたどり着いたコーヒーを最後に楽しむ私たちにできることはなんなのか。
まずはどんな人が携わっているのかを知ること。どんな人が関わっているか知ることができるコーヒーを選ぶこと。亮くんや和光くんから、どこから仕入れたどんな豆なのかを聞きながら、自分がなにに対して価値を見出して選択しているのかを意識すること。おいしいことと、その向こうにあることを知り関わることを同様に楽しみたいです。

「いっぽんの鉛筆のむこうに」には、「スリランカのポディマハッタヤさんに手紙を送くろう」と住所が載っていました。日本のどれだけの小学生が実行に移したかは分かりませんが、少なくとも甲府から1通のはがきが海を越えていきました。そのページにはポディマハッタヤさんからのこんなメッセージが載っていたことをよく覚えています。
「わたしのほった黒鉛でつくられた日本の鉛筆が、勉強につかわれ、それが日本の発展にやくだっているのをうれしく思います。これからもいっしょうけんめい勉強してください」

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へちまのイベントピックアップ

独断と偏見で厳選したオススメイベント情報を紹介します。

3月30日 PL先生のサイエンス倶楽部|リバイバル

今回は春休みスペシャル!過去のテーマを再演していただきます。テーマは事前アンケートで決めたいと思います。「あれ聞きたかったのに!」や「もう一度聞きたい!」など、みなさんのご希望お聞かせください。
私個人的には、ブラックホールの話をおかわりしたいな。なぜなら子どもたちにちゃんと説明できなかったから。

PL先生のサイエンス倶楽部|リバイバル

難しいアイデアをやさしい言葉でわかりやすく伝える 「PL先生のサイエンス倶楽部」 現在、最新講義は2ndステージ「生命編 …

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紹介したイベント以外の情報は、イベントのページにあるカレンダーやカテゴリーからも辿れます。ぜひチェックしてください。

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中心街イベント情報

独断と偏見で厳選したオススメイベント情報。

祝酒2019 in 桜座!

去年も紹介しました。毎年この時期恒例の祝酒。
今年は春が早そうなので、いい陽気の中いいムードで開催されそうですな。
これも毎年いってますが、予約しようぜ予約。
ちょっとお得だし、なにより主催者の精神安定につながるから。
 詳しくはロジェックさんのサイトにて
http://rojeroba.web.fc2.com/

 

紹介したイベント以外にもいろいろあります。へちまのフライヤー置き場やSNSのほか下記のサイトもチェックしてみてください。

中心街だけじゃない!県内情報満載の「マチコレ!」イベントカレンダー

場の持つオーラを体験して!店先にはフライヤーもたくさんある「桜座」

上映作品のチョイスがいい!中心街の映画館「シアターセントラルBe館」

有名DJも惚れこむ極上のサウンドシステム!甲府の老舗クラブ「juju」

第二土曜市だけじゃない!「まちづくり甲府」

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最後までお読みいただきありがとうございました。

この「へちま通信」をきっかけに、甲府のまちへ足を運んでくださる方がひとりでも増えれば本当に嬉しいです。そしてその時は、ぜひへちまで休憩していってくださいね。

次回の配信もどうぞよろしくお願いします。